安倍晋三首相は8日午前、トランプ米大統領と電話で会談した。両首脳は、新型コロナウイルス感染症の収束に向け、治療薬やワクチンの開発協力や情報共有を含め、日米の連携を改めて確認。首相は米製薬会社が開発した治療候補薬「レムデシビル」を7日に薬事承認したことを説明し、改めて米側からの供給を要請したとみられる。
北朝鮮情勢をめぐっても協議したとみられる。韓国の情報機関、国家情報院は、北朝鮮東部、新浦(シンポ)の造船所で、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)を水中から射出するための装備の動きを捕捉しており、両首脳は最新の情報を踏まえて今後の対処方針を確認したほか、健康不安説が出た金正恩朝鮮労働党委員長の動静をめぐっても意見を交わした可能性もある。また、6月に米国がテレビ会議方式で主催する先進7カ国(G7)首脳会議に向けた日米の連携も確認したとみられる。
日米首脳による電話会談は3月25日以来。