【シンガポール=森浩】インド南部アンドラプラデシュ州で7日、韓国LG系現地法人の化学工場でガス漏れがあり、ロイター通信によると、少なくとも11人が死亡、数百人が病院で治療を受けている。
ガス漏れが起きたのは同州最大の都市ビシャカパトナム。工場では、プラスチック製品の材料となるポリスチレンなどを生産しており、有毒物質スチレンを含むガスが外部に流出したという。
ガス漏れの原因はわかっていない。工場は新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)を受けて3月下旬から操業を停止していたが、インド政府が一部地域での制限緩和を決めたことから再開の準備を進めていた。