【ソウルからヨボセヨ】肥満政治学は危ない

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金正恩朝鮮労働党委員長(朝鮮中央通信=朝鮮通信)

金正恩朝鮮労働党委員長(朝鮮中央通信=朝鮮通信)

 北朝鮮で金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の動静がしばらく途絶え、“死亡説”まで流れるなど外部世界で一騒ぎあった。その後、無事(?)姿を現して一件落着となった。思い出したのは1986年の韓国での金日成(キム・イルソン)死亡騒ぎで、あのときも世界中がやきもきさせられた。

 当時、軍事境界線の北側で半旗が掲げられたとか宣伝放送がそう言っているとか状況証拠で死亡説が広がり、国防相までそれを公言した。ベトナム共産党筋が確認したという話も伝えられたが、結局はモンゴル首脳の平壌訪問シーンで姿を現し大誤報となった。

 体形やヘアスタイル、ファッション、物言い、身のこなしなど祖父・金日成のソックリさんになって国民の忠誠心確保に懸命の金正恩氏にとっては、死亡説まで祖父並みとはありがたい? 歴史的に旧ソ連や中国の首脳はしばしば外部世界のマスコミによって死亡説が流れているので、金正恩氏も国際的な指導者になったということだろう。

 しかし、すべて祖父に似せた金正恩氏は体質もソックリに違いないので、心臓病で亡くなった祖父みたいに急に…という事態を気にしているに違いない。父・金正日(キム・ジョンイル)も“短躯(たんく)肥満”で寿命を縮めたようだから、太っていることが権威と権力を象徴する“肥満の政治学”にこだわり続けると危ない。(黒田勝弘)

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