婦人靴の村田全商社、コロナで破産申請へ 群馬県内2例目

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 婦人靴小売の村田全商社(村田智司代表、前橋市)は8日、事業を停止し自己破産申請の準備に入った。資本金2千万円、従業員10人で、負債総額は約9億2900万円。帝国データバンク群馬支店によると、新型コロナウイルス感染拡大による県内企業の倒産は、2例目となる。

 同社は昭和39年、履物卸売業として設立。その後、レディースシューズの専門店として積極的に出店し、関東から中部、関西にかけ20店舗以上を展開、昨年1月期の年間売上高は9億7300万円を計上した。しかし、同時に同業者との競合により客単価が低下、広告費や出店による借入金利負担増や不良在庫処理などで財務内容が悪化した。

 不採算店の閉鎖などを図ったが、今年1月期の年間売上高が4億円にとどまる中、新型コロナの影響で売り上げがさらに落ち込み、資金繰りも限界に達した。

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