絶滅危惧種のフンボルトペンギンの剥製1体をインターネットオークションで売買したとして、警視庁戸塚署は11日、種の保存法違反の疑いで、いずれも古物商の埼玉県川口市の男性(57)と松山市の男性(41)を書類送検した。川口市の男性が松山市の男性に1万2000円で売ったという。
フンボルトペンギンはワシントン条約で、商業目的の国際取引が原則禁止されている。2人とも容疑を認め、「珍しいし高く売れると思った」などと供述している。川口市の男性は別の古物商の業者から約3000円で仕入れたとみられる。松山市の男性はさらに転売する目的で買ったが、購入直後に同署のサイバーパトロールで取引が発覚し、押収された。
2人の書類送検容疑は昨年9月、ネットオークションに「ぺんぎん・中古品」と称して出品したフンボルトペンギンの剥製を売買するなどした疑い。