三菱UFJフィナンシャル・グループが、新型コロナウイルス感染症への対応を資金使途の一つとする国内初の社債を発行することが11日、分かった。6月ごろに600億円程度の規模で検討している。調達した資金は、新型コロナの影響で業績が悪化している中小企業などへの融資に充てる。
海外の投資家向けに外貨建てで発行するもようだ。環境問題や社会問題の解決に活用する「サステナビリティボンド」として資金を集め、新型コロナの影響を受けた企業への融資にも使えるようにする。
コロナ対応をめぐっては、日本銀行が無利子で金融機関に資金を供給する仕組みもあるが、三菱UFJは社債の発行によって資金調達の幅を広げる。