【北京=三塚聖平】新型コロナウイルス蔓延(まんえん)の影響で臨時休校を続けていた北京日本人学校は11日、約3カ月半ぶりに中学3年に限って登校を再開した。地元当局から厳しい感染対策を求められる中での再開で、正常化への見通しはいまだに立っていない。
同日朝には中学3年の生徒9人がマスク姿で登校したが、6人が日本から戻ることができていないためオンライン授業も並行して続ける。校内では検温や消毒、階段を一方通行にするといった対策を徹底。中学3年以外は登校再開の時期が決まっていないという。
同日には北京市の地元中学校も3年の登校を始めた。先月27日には高校3年の授業を再開している。
また、上海ディズニーランドは11日、約3カ月半ぶりに営業を再開した。中国メディアによると、世界各地のディズニーのテーマパークは新型コロナの影響で閉鎖しており、上海は再開した唯一の施設という。
一方、中国国家衛生健康委員会は11日、新型コロナの中国本土の感染者が10日に17人増えたと発表。吉林、遼寧、黒竜江の東北3省と湖北省で計10人、内モンゴル自治区で本土外から来た7人の感染が確認された。