米ホテルチェーン大手のマリオット・インターナショナルが11日発表した1~3月期決算は、最終利益が前年同期比92%減の3100万ドル(約33億円)に落ち込んだ。新型コロナウイルス感染拡大に伴い、旅行や出張の減少が響いた。現時点で4分の1のホテルが休業している。
売上高は7%減の46億8100万ドルだった。地域別の客室稼働率は、新型コロナウイルスの感染が最初に明らかになった中国を含むアジア太平洋地域が40%、主力の北米地域は57%と、それぞれ前年同期に比べて大幅に低下した。
ソレンソン最高経営責任者(CEO)は声明で「極めて厳しい時期だが、うまく乗り越えられると確信している」と述べた。費用を大幅に削減し、運転資金は確保しているとしている。
マリオットは3月末時点、約3050のホテルで、約51万6千室を展開している。(共同)