インタファクス通信によると、ロシア北西部サンクトペテルブルクの病院で12日、火災が起き、新型コロナウイルス感染患者5人が死亡した。捜査当局は、治療のため患者が装着していた人工呼吸器が炎上したと断定した。内部の配線がショートし、発火したとみられる。
ロシアでは9日にも、モスクワの病院で人工呼吸器が炎上し、新型コロナ感染患者1人が死亡した。タス通信によると、二つの病院で発火した呼吸器は同じ工場で作られたものであることが判明し、保健当局は、この呼吸器の安全性を大至急確認すると発表した。
サンクトペテルブルクの病院の火災は12日朝に重症患者を扱う集中治療部門で発生、間もなく消し止められた。人工呼吸器を付けた患者20人がいたが、うち15人は避難して無事だという。(共同)