拘置所の被告、家族と面会 コロナで中止も一転許可





東京拘置所=東京都葛飾区(本社ヘリから、彦野公太朗撮影)

 新型コロナウイルス対策として、東京拘置所が弁護人以外との面会を一律に認めない運用をしているのは違法だとして、東京地裁に提訴した勾留中の男性被告(23)が、家族との面会を認められていたことが12日、弁護人への取材で分かった。訴訟は取り下げる方針。

 弁護人を務める和田恵弁護士によると、家族が面会を求める文書を拘置所に郵送。その後の拘置所とのやりとりで、互いの安否や生活状況を確認する必要があると説明したところ、11日に面会が実現したという。

 法務省は緊急事態宣言の対象地域にある刑事施設で、収容者との面会を弁護人以外に原則認めない運用をしている。男性は4月28日に「違法な行政処分に当たる」として執行停止を申し立て、東京地裁が今月1日に「行政処分ではない」と却下していた。



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