新型コロナウイルス感染拡大に伴い、休業や営業時間を短縮した店舗への侵入窃盗被害(未遂含む)が、3月下旬から今月11日までに21都府県で79件あったことが15日、警察庁への取材で分かった。うち飲食店が66件で8割以上を占めた。同庁は防犯対策の強化を呼び掛けている。
都道府県別では東京が22件と最も多く、大阪と福岡が6件、兵庫が5件。茨城、千葉、神奈川、京都、岡山、広島が4件などだった。
いずれも休業中か閉店後に狙われ、業種は飲食店の他、衣料品店やリサイクル店、スーパー、美容室など。侵入方法はガラスを割られたり、店舗近くに保管していた鍵を使われたりしていた。盗まれた金品はレジに保管してあった現金が多く、手提げ金庫や高級腕時計なども。貴重品を置いていなかったため何も盗まれなかった店もあった。