米商務省が15日発表した4月の小売売上高(速報値、季節調整済み)は前月比16・4%減の4039億4600万ドル(約43兆2千億円)だった。統計として比較可能な1992年以降で、最大の減少率を2カ月連続で更新。新型コロナウイルス感染拡大を防ぐ外出制限や店舗の営業停止により、販売が低迷した。
個人消費は米国内総生産(GDP)の約7割を占める。小売企業の経営破綻も相次いでおり、4~6月期のGDPが40%近くのマイナス成長になるとの見方も出ている。
業種別では、衣料品が78・8%の激減だった。電化製品は60・6%減、家具も58・7%減とともに落ち込みが目立った。自動車やスポーツ用品、ガソリンスタンドも大きく減った。営業を続ける食料品店も前月の増加から減少に転じた。 一方、インターネット通販など無店舗小売りのみが8・4%増とプラスだった。(共同)