安倍晋三首相は15日、ジャーナリストの櫻井よしこ氏が主宰するインターネット番組「言論テレビ」で、新型コロナウイルス感染症をめぐる世界保健機関(WHO)の対応に関する検証を、18日から始まるWHO年次総会で提唱する方針を明らかにした。
首相は新型コロナが「中国から世界へ広がったのは間違いない事実だ。(日本は)自由な形で情報や知見が共有されないといけないと主張している。今回、課題があった」と指摘。その上で「欧州連合(EU)とともに公平で独立した包括的な検証を行うべきだと提案する」と述べた。
首相は提案に関し「おそらく通るだろう。中国が賛成する可能性が非常に高まっている。その努力をしていきたい」とも語った。
また、周辺で中国公船が領海侵入を繰り返す尖閣諸島(沖縄県石垣市)に関しては、中国側に「日本の意思を見誤らないでもらいたいとしっかり伝えている」と話した。