【ワシントン=黒瀬悦成】トランプ米大統領は15日、昨年12月に陸海空軍などに続く「第6の軍」として発足した宇宙軍の旗の披露式をホワイトハウスの大統領執務室で行った。
宇宙軍は、中国やロシアが宇宙の軍事利用を進めているのに対抗する目的でトランプ氏が2018年に創設を指示。今月7日にはネット上で兵員の一般募集を開始し、1万6千人の定員の充足を進めている。
宇宙軍の旗は、中央に青色の地球と銀色の矢じり状の物体、地球の周回軌道を配し、周囲に星をちりばめた。SFファンの間では、米人気テレビシリーズ「スタートレック(邦題・宇宙大作戦)」で活躍する惑星連邦宇宙艦隊の紋章に似ていると話題を呼んでいる。
トランプ氏はこの日、「宇宙空間は防衛と攻撃の両分野などで未来(の戦闘分野)となる」と述べ、米国が宇宙空間でも優位を確立していくと強調した。
宇宙軍をめぐっては、ネットの兵員募集に希望者が殺到しているほか、動画配信大手ネットフリックスが宇宙軍を題材にした連続コメディードラマ「スペースフォース」を今月29日から放映するなど、米国内で関心が高まっている。