WHO総会で米中が応酬 テドロス事務局長は検証開始を表明 

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アザー米厚生長官(左)=ロイター

アザー米厚生長官(左)=ロイター

 【ロンドン=板東和正】アザー米厚生長官は18日、テレビ会議方式で開催された世界保健機関(WHO、本部・ジュネーブ)の年次総会で、「WHOが世界が必要とする情報の入手に失敗したことで、多くの命を犠牲にした」とWHOの新型コロナウイルス対応を批判した。

 アザー氏は「少なくとも1つのWHO加盟国が新型コロナ発生の隠蔽を試みたことは明白で、透明性という義務をあざ笑った」と指摘。名指しは避けたものの、ウイルス確認当初、情報を隠蔽して感染を世界に拡大させたと指摘される中国を非難した。

 アザー氏は「加盟国が誠実に行動しなかったときに、WHOは情報共有と透明性という中核的な使命を果たすことに失敗した」とした上で「このような事態は2度と起きてはならない」とWHOの改革を訴えた。さらに、「効果的で模範的な対応を行った識見を共有することが重要だ」とし、中国が反対する台湾のWHO総会へのオブザーバー参加を改めて求めた。

 台湾のオブザーバー参加を求める提案は今回の総会では棚上げされ、4年連続で実現しなかった。

 一方、中国は馬暁偉国家衛生健康委員会主任が18日、総会で「透明性があり責任ある姿勢で、発生の通知やウイルスの遺伝子の情報を共有するなどして国際社会と協力してきた」と米国の主張に反論した。

 中国の習近平国家主席はWHO総会開幕の冒頭で演説し、新型コロナ対応のために今後2年間で20億ドル(約2100億円)を拠出すると発表した。中国の国際社会への支援を強調し、新型コロナ感染拡大をめぐる「責任論」をかわす狙いがあるとみられている。

 WHOのテドロス事務局長は、WHOの新型コロナ対応の検証を「できる限り早い適切な時期」に開始すると表明した。WHOの対応検証をめぐっては欧州連合(EU)や日本が独立した検証を提起する方針。米国やオーストラリアなどとも連携し検証実現を働きかける見通しだ。

 年次総会は19日に閉幕する。

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