フランス自動車大手ルノーは20日、欧州内の自社工場や販売網の従業員が着用するマスクを自給するため、パリ近郊のフラン工場に生産ラインを設けると発表した。7月からサージカルマスクを週に最大150万枚製造する。
ルノーは声明で「マスク不足や価格高騰のリスクを回避し、市場の需要緩和に貢献する」とした。広報担当者によると、社外への販売は想定していない。
一方、20日付のフランス紙レゼコーなどはフラン工場に関し、ルノーの経営改革の一環で将来的に自動車生産を停止し、別の活動に転換させる可能性があると報じた。同工場ではルノーと企業連合を組む日産自動車のマイクラ(日本名マーチ)も委託生産している。(共同)