東北電力の会員制インターネットサービスに不正アクセスして会員のポイントを入手し、電子マネーに交換して約11万円分の加熱式たばこを購入したとして、警視庁組織犯罪対策特別捜査隊は、組織犯罪処罰法違反の疑いで、中国籍の男女2人を逮捕した。
組特隊によると、逮捕されたのは、曹晶容疑者(21)=川崎市川崎区下並木=と呂品品容疑者(24)=川崎市幸区南加瀬。2人は同じ日本語学校の学生で、指示を受けて電子マネーで商品を購入する役だった。昨年7月以降、複数のサイトに同様の手口で計900万円以上の被害があるという。
東北電は昨年12月、同社の会員制サービス「よりそうeねっと」に不正アクセスがあり、会員44人が保有するポイント14万1千円相当が他社の電子マネーなどに勝手に交換されたと発表していた。
逮捕容疑は昨年12月27日未明、川崎市内のコンビニエンスストアで、不正取得した電子マネーを使い加熱式たばこのカートリッジ22カートン(計11万2112円)を購入したとしている。