中国人民銀行(中央銀行)は25日朝、人民元取引の対ドル相場の基準値を1ドル=7・1209元と前週末の基準値より0・38%元安に設定した。基準値としては2008年2月下旬以来、約12年3カ月ぶりの安値水準。
新型コロナウイルス感染症や香港問題をめぐり、米中対立が一段と激化するとの懸念が高まり、市場で元を売りドルを買う動きが強まっていることを反映したとみられる。
上海外国為替市場の人民元相場は25日午前10時(日本時間午前11時)時点で前週末の通常取引の終値に比べ0・07%元高の1ドル=7・1366元をつけた。(共同)