感染再拡大リスク、集客効果…百貨店、外食など手探りの始動

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百貨店「松屋銀座」でフェースガードを着けて接客する店員=25日午後、東京都中央区

百貨店「松屋銀座」でフェースガードを着けて接客する店員=25日午後、東京都中央区

 政府が緊急事態宣言を解除した首都圏4都県と北海道では、一部の小売りや外食チェーンなどが営業再開を本格化させる。ただ新型コロナウイルスの感染再拡大のリスクがくすぶるほか、一足先に宣言が解除された関西でも客足の戻りが十分とはいえない。各社は中長期的な事業効果を見据えながら、手探りの“始動”を余儀なくされている。

 全館休業していた松屋銀座店(東京都中央区)は25日、食品売り場の営業を再開。午前11時の開店前には約100人が列をなし、客同士が間隔を保つよう従業員が誘導した。6月1日から全館営業に踏み切る。実家に贈る菓子を購入した女性(43)は「家も近く、食品売り場は普段の買い物場所。ようやく日常に戻る感じ」と話した。

 大丸松坂屋百貨店は宣言解除を受け、食品売り場のみの平日営業を続けてきた大丸東京店(千代田区)と松坂屋上野店(台東区)について、5月26日から午前11時~午後6時(一部レストランを除く)で全館営業を再開すると発表した。

 外食では「ケンタッキーフライドチキン」を運営する日本KFCホールディングスが宣言が解除された地域での店内飲食を順次、再開する方針をとっている。

 ただ、営業範囲拡大に慎重な企業も少なくない。再度の感染拡大となれば、経営の混乱は避けられないためだ。居酒屋「塚田農場」を運営するエー・ピーカンパニーは5月末まで休業を延長するほか、JR東日本は6月17日の予定だったJR東京駅構内の商業施設「グランスタ東京」の開業を延期。プリンスホテルも7月に予定していた東京ベイ潮見プリンスホテル(江東区)の開業を9月以降に延期すると発表している。

 また営業を再開した企業にも消費の戻りが見通せない不安がある。飲食店向け予約管理サービスを提供するトレタ(品川区)によると、5月21日に宣言が解除された近畿3府県の18~24日の来店客数は、前年同期の2割前後で前週から5ポイント前後の増加にとどまった。19日から大丸梅田店(大阪市北区)や大丸心斎橋店(同市中央区)などの平日営業を再開した大丸松坂屋も、外出を控える動きや訪日外国人客の急減で以前より入店客が少ないという。

 ヒルトン東京(東京都新宿区)の広報担当者は「今は(宿泊客の)動きに変化はみられない。今後も顧客がすぐ戻るかは分からない状況だ」と、先行きの不透明さを語った。

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