伊藤忠商事は25日、北米の豚肉事業を強化すると発表した。カナダの養豚会社を買収すると同時に、米国の豚肉加工会社の持ち分75%を取得した。これにより、北米地域での養豚能力は3割増加し、加工能力は6割増となる。
伊藤忠はタイの財閥グループであるチャロン・ポカパン(CP)子会社と、共同出資するカナダのハイライフ・グループ・ホールディングスを通じ、北米での豚肉事業展開している。今回、ハイライフがカナダのプロビスタグループの養豚事業を買収した。
さらに米国ミネソタ州を拠点とするプライムポークの持ち分を取得。これまでの北米豚肉事業は、カナダだけを拠点にしてきたが、プライムポークの出資によって、米国にも拠点を持つこととなり、カントリーリスクの低減にもつながるとしている。