新型コロナウイルスの影響で延期していた大阪地裁の裁判員裁判が再開するのを前に、地裁は29日、裁判員らの座席間に透明のアクリル板を設置するなどの対策を施した法廷を公開した。再開は6月1日から。
地裁は国内の感染の広がりを受け、3月上旬から裁判員裁判計17事件を延期。また大半の裁判期日を取り消すなどしていた。
裁判員裁判が行われる法廷では飛沫(ひまつ)感染を防ぐアクリル板を設け、選任手続きや評議室は通常より広い部屋を用意して換気を徹底し、「3密」回避に配慮する。
裁判員裁判を含め、法廷の傍聴席を通常の3分の1程度に削減する取り組みは当面継続する。