韓国に中古漁船転売疑い 北海道の男性ら書類送検





警視庁の外観=東京都千代田区

 中古漁船を無許可で韓国の水産業者に転売したとして、警視庁公安部と北海道警が古物営業法違反の疑いで、いずれも韓国籍で、北海道稚内市にある貿易会社の男性役員(55)と女性社員(56)を書類送検していたことが3日、捜査関係者への取材で分かった。容疑を認めているという。

 書類送検容疑は、平成29年7~9月、北海道公安委員会の許可を得ずに、北海道根室市の自営業男性(67)から中古漁船1隻を購入し、韓国の水産業者に約570万円で販売したとしている。

 捜査関係者によると、自営業男性は主に道内で使われなくなった漁船を買い取り、ロシアの業者などに売るブローカーとされ、公安部が今年2月に古物営業法違反容疑で書類送検していた。貿易会社は取引先だった韓国の水産業者からの依頼で、男性から中古漁船を購入。南太平洋マーシャル諸島に本店を置くペーパーカンパニー経由で転売したとみられる。



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