米国防総省高官は2日、黒人男性暴行死事件を巡るデモが激化する首都ワシントンの治安維持のため、近隣州に州兵派遣を要請したが4州から拒否されたことを明らかにした。
CNNテレビによると、拒否したのは東部のニューヨーク、デラウェア、ペンシルベニアと南部バージニア。いずれも野党民主党の知事で、バージニア州当局者は「トランプ大統領が対立を激化させようとしているのは明らかだ」と派遣拒否の理由を説明した。
高官によると、ワシントンでは約1300人の地元州兵が活動。南部サウスカロライナ州などから約1500人の応援派遣が見込まれている。
トランプ氏は1日、州知事らとの電話会議で各州の対応を「弱腰」と強く非難。実力行使でデモ隊を排除するよう求め、知事らが反発していた。(共同)