大阪府は3日、シンガー・ソングライターの矢井田瞳さんら3組のアーティストによる無観客ライブを7日に開き、動画を生配信すると発表した。2月に新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生し、再起を期す大阪市内のライブハウス3店舗が協力する。
ライブ動画は、7日午後4時から約2時間半にわたり、府の特設ページで無料配信する。ファンが集まり感染するのを防ぐため、会場は非公表。ほかにロックバンドのBURNOUT SYNDROMES、KANA-BOONが出演する。
府は休業要請に応じた事業者のうち、無観客公演の動画を配信するライブハウスや劇場などに補助金を支給。7日のライブを通じ、この支援事業を周知する。
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吉村知事、ヤイコに「産経新聞とのコラボ曲歌って!」
矢井田さんと産経新聞社は5月、医療従事者ら新型コロナと闘う人たちを応援する共同プロジェクトを実施。読者らのメッセージをもとに矢井田さんがまとめたオリジナル曲「あなたのSTORY」を発表した。
吉村洋文知事はこの日の記者会見で「ライブでは、産経新聞とのコラボ曲をぜひ歌ってほしい」と〝リクエスト〟した。
矢井田さんは今回の出演について「ライブハウスがいまだ先の見えない厳しい状況の中、いちミュージシャンとして、少しでもお力になれることがあるならという思いです」とコメントした。
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矢井田さん「ライブは音楽の醍醐味」
ライブハウスの魅力について、矢井田さんは「私にとって、音楽の初期衝動みたいなものをいつも感じさせてくれる大切な場所です。部屋の中で1人で書いた曲が、ライブハウスで鳴らすことによって、命が吹き込まれるようなイメージ。フロア一体となって、音楽で同じ景色を見れるのは、音楽の醍醐味の1つだと思います」と語った。また、故郷である大阪について「振り返れば、辛いときや苦しいとき、大阪ならではのカラフルな町並みや、人と人(心と心)との近い距離感、ユーモアを忘れない県民性にたくさん救われてきました。大好きで落ち着く場所でもあり、自分の全てを知られているような、少し照れくささを感じる場所でもあります。大阪には、大阪らしく、活気のあふれる街でいてほしいといつも願っています」などと“大阪愛”を吐露した。
■産経電子版に特設ページ
「産経電子版」では6月4日から30日まで、矢井田さんとの共同プロジェクトの特集紙面(5月29日付朝刊掲載分)を再掲した電子版用特設ページを開設します。
産経電子版は、産経新聞・サンケイスポーツ・夕刊フジのほぼそのままの紙面をデジタル機器で閲覧できる電子新聞サービス。特設ページでは、今回のプロジェクトで生まれたオリジナル曲「あなたのSTORY」の動画や歌詞、楽譜がご覧いただけるほか、矢井田さんがこの曲に込めた思いなどもお読みいただけます。
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