府中市官製談合 逮捕の市参事、市議への漏洩認める供述 別時期の落札でも不正か





送検のため、警視庁小平署を出る塚田雅司容疑者(中央)=4日午後

 東京都府中市が発注した工事をめぐる官製談合事件で、市議2人に最低制限価格を漏らしたとして官製談合防止法違反容疑で逮捕された同市参事の塚田雅司容疑者(56)が、「市議2人に漏洩(ろうえい)した」などと容疑を認めていることが4日、捜査関係者への取材で分かった。また今回、逮捕された土木業者が最低制限価格に近い価格で別の工事を落札していたことも新たに判明。警視庁捜査2課は市議2人と塚田容疑者の関係性や、情報漏洩の経緯について全容解明を進める。

 捜査関係者によると、平成30年11月、市内の「四谷公園」の工事を土木工事会社「池田土木」(同市住吉町)が落札。最低制限価格と470円の僅差だった。

 捜査2課は、塚田容疑者が市議に漏らした価格情報をもとに昨年9月、市内の道路工事を最低制限価格と同額で落札したなどとして同社代表取締役の池田伸夫容疑者(48)を逮捕。四谷公園の工事落札をめぐっても情報漏洩があった可能性があるとみて調べる。

 同課は4日、塚田容疑者を送検。また公契約関係競売入札妨害容疑で、市議の村木茂(73)、臼井克寿(44)両容疑者と、池田容疑者ら計5人も送検した。



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