米独立系映画を代表するジム・ジャームッシュ監督が、ビル・マーレイ、アダム・ドライバー、あるいはロックスターのイギー・ポップら彼の作品でおなじみの顔ぶれをそろえて、まさかのゾンビ映画を撮った。お得意のロードムービーではなく、米国の片田舎の町という閉ざされた世界が舞台。外をうろつき回る生き返った死体たちを通じて、人間の欲望の愚かさを渇いた笑いで描く。
あらゆるゾンビものがそうだが、外出すれば自分もゾンビになるという恐怖は、ステイホームを終えた私たちにどんな感慨をもたらすか。
5日から東京・TOHOシネマズ日比谷、大阪ステーションシティシネマなどで全国公開。1時間45分。
(健)
★★★☆
(★5傑作 4見応え十分 3楽しめる 2惜しい 1がっかり ☆は半分)