北京がコロナ警戒レベルを引き下げ 体温測定不要など感染対策緩和





中国全人代閉幕後、記者会見する李克強首相を映す画面。新型コロナウイルス感染対策で報道陣は別会場から取材した=5月28日、北京(共同)

 【北京=三塚聖平】中国国営中央テレビ(電子版)によると、北京市政府は5日、新型コロナウイルスに関する警戒レベルを2級から3級へ引き下げると表明した。6日午前0時(日本時間同1時)に実施し、それに伴い居住区で求めていた体温測定を不要とするなど感染対策を緩和する。北京では重要政治日程の全国人民代表大会(全人代)も終え、市民生活の正常化を進めるものとみられる。

 中国では、公衆衛生に関する警戒レベルを1~4級の4段階で管理。新型コロナ蔓延(まんえん)を受けて北京も最高水準の1級としていたが、4月30日に2級に引き下げていた。今後は、感染リスクを測るスマートフォンのアプリ「健康コード」で「問題なし」と確認されれば、これまで制限していた宅配業者など外部からの訪問者が居住区を出入りすることも可能となる。

 また、新型コロナの感染源となった武漢市を含む湖北省から北京を訪れる際の制限措置も解く。これまで求めていた14日間の隔離措置が不要になるという。



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