東京地検は10日、生後2カ月の長女に対する殺人容疑で逮捕され、不起訴とされた後に検察審査会が「不起訴不当」と議決した父親(22)を、再び不起訴とした。地検は「議決の指摘を踏まえて必要な捜査をしたが、起訴するに足る証拠が得られなかった」としている。
父親は東京都足立区の自宅で平成30年2月25日、長女の口や鼻をふさいで殺害したとして、同6月に殺人容疑で警視庁に逮捕されたが、不起訴とされた。
東京第1検察審査会は昨年10月に不起訴不当と議決し、「誰の責任も追及できないのは納得できない」として真相解明を求めていた。