母親殺害の女に有罪 東京地裁





東京地裁(桐原正道撮影)

 東京都品川区の住宅で昨年6月、母親=当時(79)=の口にティッシュペーパーを詰めて殺害したとして、殺人罪に問われた無職吉野道子被告(55)=山梨県北杜市=の裁判員裁判で、東京地裁は12日、懲役3年、執行猶予5年(求刑懲役6年)の判決を言い渡した。

 永渕健一裁判長は判決理由で「被害者が深刻な悩みの相談に冷淡な対応をしたことが事件の背景になったとはいえ、短絡的で身勝手な犯行だ」と指摘。一方、被告は統合失調症の影響で心神耗弱の状態だったと認定し、刑を軽くした。

 裁判を巡っては、新型コロナウイルス感染対策の措置が取られる中、初公判で弁護人が「十分な弁護ができない」としてマスクの着用に応じず、審理が一時中断した。

 判決によると、昨年6月11日、母親の自宅で口に大量のティッシュを詰め込むなどして殺害した。



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