北京市が「非常時」宣言 卸売市場関連の感染者2日間で40人超





14日、北京市内の食品卸売市場で検査にあたる防護服姿の人々(AP)

 【北京=西見由章】中国の北京市当局は14日、同日午前0時(日本時間同1時)から午前7時(同8時)までに、新型コロナウイルスの新たな感染者が8人確認されたと発表した。いずれも市内の「新発地卸売市場」と関連があるという。

 北京市では13日に同市場と関連のある36人の感染が確認されたばかり。市幹部は記者会見で「北京はすでに非常時に入った」との認識を示した。

 中国当局は14日午後、同市場に隣接する地域の警戒レベルを全国唯一となる「高リスク」に引き上げた。

 また北京市当局は13日に同市場の関係者8186人にPCR検査を実施したことを明らかにした。うち検査結果が判明した5803人は全員陰性だったという。

 12日までに同市場で実施した検査では517人のうち45人が陽性で、いずれも無症状だったとされる。中国当局は統計上、無症状者を正規の感染者に含めていない。

 北京市当局は同市場周辺の住民約4万6千人を対象にPCR検査を行う方針で、すでに1万人以上の検査を終えたとしている。



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