ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)は15日、今年1月時点の核弾頭総数が世界で計1万3400個となり、昨年同時点から465個(約3%)減少したとの推計を発表した。
全体として減少傾向が続くが、昨年20~30個だった北朝鮮は30~40個に増強。全保有国による核兵器近代化の動きに懸念を示した。
北朝鮮は昨年、新型の短距離弾道ミサイルや潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の発射実験を繰り返し実施。同研究所は、長距離弾道ミサイル実験などは実施されなかったが「核開発計画を安全保障戦略の根幹に据え、優先していることに変わりない」と指摘した。
保有数最大はロシアの6375個で、米国(5800個)、中国(320個)、フランス(290個)と続く。英国、インド、パキスタンはそれぞれ前年より増加させた。(共同)