EU、域内の「移動の自由」復活が本格化 フランスは小中学校の全校で通学義務復活





14日、スイス・ジュネーブ近くのフランスとの国境が開かれた(AP)

 【パリ=三井美奈】新型コロナウイルス流行の沈静化を受け、フランスは15日、欧州連合(EU)内での入国制限をほぼ全面的に解除した。ドイツは16日に国境封鎖を解除する。夏の観光シーズンを前に、EU内の「移動の自由」復活が本格化してきた。

 フランスは移動制限にともない、入国者に14日間の隔離を義務付けてきたが、15日からはほとんどのEU加盟国、さらにEU域外でもスイスやモナコなどからの入国は自由になった。スペイン国境については、同国政府の決定を受けて21日に封鎖を解除する。

 EU内では、ベルギーも15日に域内移動を自由化。イタリアは今月3日に、入国制限を解除した。ただし、感染が広がる一部の国からの入国者には隔離義務を続ける国もあり、対応には違いが残る。EU域外からの渡航については、欧州委員会は7月1日以降、段階的に解除するよう提案している。

 一方、マクロン仏大統領は14日のテレビ演説で、全国の小中学校で22日から、児童・生徒の登校を再び義務付けると発表した。パリ首都圏では15日、飲食店の室内営業が認められた。飲食店営業は今月2日に再開されたが、首都圏ではテラス席に限定されていた。



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