欧州連合(EU)欧州委員会は16日、米アップルの決済サービス「アップルペイ」や、スマートフォン「iPhone(アイフォーン)」などのアプリ販売市場「アップストア」に関し、EU競争法(日本の独占禁止法に相当)違反の疑いがあるとして、本格調査に乗り出すと発表した。
欧州委は予備調査の結果、消費者がアップルのライバル会社の特定商品を購入する際、アップルがアップルペイ利用を制限した可能性があるとみている。アップルが店舗とアップルペイ決済利用契約を結ぶ条件が、他社のサービス使用を制限している可能性もあるという。
また、アプリ開発業者がアップストア上で音楽ストリーミングや電子書籍を配布する際、アップルの独自システム以外での配布を事実上禁じ、アップルは開発業者から30%の手数料を取っていたとしている。(共同)