新型コロナウイルスの新規感染者が相次いで確認されている東京・新宿の歌舞伎町で、深夜午前0~3時の人出が緊急事態宣言が解除された直後の5月末に急増していたことが、携帯電話の位置情報サービスを使った分析調査で分かった。都内の感染者は、ホストクラブなど「夜の街」の飲食店で相次いでおり、人出の増加に遅れる形で感染者が増加する傾向が浮き彫りになった。
調査はスマートフォンのアプリなどを通じて得られるGPS(衛星利用測位システム)の位置情報などを解析する「アグープ」(東京)が実施。平日の深夜午前0~3時の滞在人口を、大型連休明けの5月8日を基準に比較した。
それによると、緊急事態宣言発令中の連休明けから、歌舞伎町の深夜の人出はわずかに増加を続けた。25日に宣言が解除されると一気に増加し、30日には8日の1・9倍まで増えた。
都内で確認された新規感染者数は、宣言解除直前には1桁まで減少。しかしすぐに2桁に戻り、6月2日には34人に急増した。
新型コロナは数日間の潜伏期間があり、人出の増加に遅れて感染者も増えたかっこうだ。都は再拡大への警戒を呼びかける「東京アラート」を発動したが、15日には48人の感染が確認されている。
都によれば、5月下旬以降の感染者はホストクラブ、キャバクラなど接待を伴う夜の街の飲食店に関係する例が目立つという。中でも新宿エリアではホストクラブ関係者の感染が相次いでおり、集中的に検査も行われている。
都が再三にわたり注意を呼びかけたことで、歌舞伎町の深夜の人出は5月末を境に減少に転じているが、追跡調査で多数の感染者が確認されている。