日本女子大(東京都文京区)が令和6年度から、戸籍上は男性でも女性だと自認しているトランスジェンダーの学生を受け入れる方針を決めたことが19日、分かった。数年前から検討を続けていた。
大学関係者によると、学内のインターネットサイトで受け入れに関する文書を19日までに掲載した。文書は「性とは男女二元で論ずることができず、実に多様」と指摘した上で「『女性』を再定義し、トランスジェンダーの方もこの定義の中で共に学んでいただくこととした」と説明している。受け入れを4年後とした理由については「全ての学生が入学時に、トランスジェンダー学生も共に学ぶと理解していることを重視するため」だとした。
国立のお茶の水女子大(東京都文京区)と奈良女子大(奈良市)が本年度からトランスジェンダーの学生の受け入れを開始。私立では宮城学院女子大(仙台市)が3年度から入学を認めると表明している。