民間所有の戦闘機が進路横切る、旅客機は回避機動で急降下 米LA近郊


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航空機追跡サイトのフライトレーダー24によると、サウスウエスト航空1496便(ボーイング737型機)は現地時間の正午前、ラスベガスへ向かう短距離フライトに飛び立った。離陸から6分も経たないうちに、民間所有のホーカーハンター戦闘機が前方2マイル(約3.2キロ)以内、高度数百フィート以内の位置を横切った。

乗客の男性はCNNの取材に、「最初にやや高度が落ちた時は、ひどい乱気流かと思った」「その後、長時間にわたって急降下した」と振り返った。

男性は怖かったとコメント。機内は人々の悲鳴に包まれ、混乱を極めていたという。

男性は「間違いなく墜落する、機械的な不具合だと思った」と振り返る。やがて操縦士から機内放送で、空中衝突を避けるための動きを強いられたとのアナウンスがあった。

サウスウエスト航空の広報は声明で、「1496便の乗員は25日午後、機内で2度にわたり警報が鳴ったことに対応した。警報に従って上昇と降下を行うよう求められた」と説明。「状況を把握するため、連邦航空局(FAA)と連携している」と明らかにした。

戦闘機はテキサス州エルパソからカリフォルニア州ベンチュラ郡の空港へ向かっていた。

フライトレーダーによると、警報が鳴ると、サウスウエスト機は145メートルほど急降下した後、およそ1分間で約182メートル上昇。戦闘機はわずか数秒で約30メートル上昇した。

サウスウエスト航空によると、客室乗務員2人が負傷して治療を受けているものの、乗客にけがはなかったという。

旅客機は緊急事態宣言を出さずにそのまま39分間フライトを続け、予定より9分ほど早くラスベガスに着陸した。

CNNは戦闘機の所有者として登録されているハンター・アビエーション・インターナショナルにコメントを求めている。



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