総合商社大手5社は19日、定時株主総会をそれぞれ開催した。新型コロナウイルス感染防止のため、事前の議決権行使を要請するなど、会場が混雑しないよう対応を進めた結果、三井物産では、出席者が昨年の8千人以上から約120人に激減した。ただ、役員のみの出席を予定していた伊藤忠商事の総会には数人の株主が出席するハプニングがあった。
例年、2時間超だった各社の総会所要時間も大幅に短縮。伊藤忠は31分、三井物産は52分、三菱商事は61分だった。
また、株主からは新型コロナ関連の質問が相次ぎ、住友商事では「バイオエタノールを消毒薬として輸入・販売する事業への検討は」といった質問が出た。
丸紅では、テレワーク環境の情報セキュリティー状況についての質問があり、会社側は「自宅での作業も社内にいるのと、(セキュリティー)環境は変わらない」と説明した。