医療ITベンチャーのキュア・アップ(東京都中央区)は20日までに、ニコチン依存症向けに開発した治療用アプリが厚生労働省から薬事承認の内定を受けたと発表した。公的保険が適用され、早ければ年内にも発売を始める見込み。これにより、国内では初めて治療用アプリが誕生する。
治療用アプリとは、診察のない期間に、医師がスマートフォン(高機能携帯電話)の専用アプリを使って治療のアドバイスを行うというもの。医師が患者に処方し、患者がスマホにダウンロードする。
ニコチン依存症などのいわゆる禁煙治療では、診察のない期間が長いと治療を断念してしまうケースが後を絶たない。スマホを通じて院外でも治療のアドバイスが得られることで、禁煙治療の継続が期待できる。
キュア・アップは平成26年に設立。今年1月から自治医科大学と共同で高血圧領域での治療用アプリの治験に取り組んでいる。