仙台市内のホテルの女湯の脱衣所で女性の下着を盗んだなどとして、建造物侵入や窃盗罪に問われた元総務省東北総合通信局長、田中宏被告(58)の初公判が29日、仙台地裁(江口和伸裁判官)で開かれ、田中被告は起訴内容を認めた。検察側は懲役1年を求刑し、弁護側は情状酌量を求め即日結審した。判決は7月13日に言い渡される。
検察側は「犯行は常習性を疑われ、対応も悪質。被害女性の精神的苦痛も大きく、再犯の恐れも否定できない」と指摘。弁護側は「被害者との間で示談も成立しており、被告も反省し、謝罪している」として罰金刑が相当とした。
起訴状などによると、田中被告は今年2月29日、仙台市内のホテルの女湯の脱衣所に侵入し、女性2人の下着計4枚を盗んだなどとしている。