【ワシントン=塩原永久】米アマゾン・コム傘下の動画配信サイト「ツイッチ」は29日、トランプ米大統領の動画チャンネルを一時停止したことを明らかにした。トランプ氏が以前、「メキシコが米国に『強姦魔』を送り込んでいる」と言及した内容が動画に取り上げられており、ヘイトスピーチを禁じている運用規定に違反したとしている。
ツイッチは「憎悪をあおる行為は禁止されている」(広報担当者)と説明している。ロイター通信によると、ツイッチは昨年、トランプ氏側に対し、規定違反が続けば政治家でも例外なく対処する方針を伝えていたという。
また、米ニュース共有サイト「レディット」も29日、トランプ氏の支援者が集まる掲示板を閉鎖したと明らかにした。同通信によると利用者は1日あたり平均8千人前後だった。
レディットはヘイトスピーチなどの不適切な投稿に関する運用規定を強化したばかりだった。トランプ氏関連も含め約2千の掲示板が閉鎖対象になるという。
米ツイッターをはじめとする交流サイト(SNS)の運用企業で、規定に反したトランプ氏の投稿に注意喚起のラベルを表示するなどの動きが広がっている。