昨年7月の参院選をめぐる買収事件で、公職選挙法違反容疑で逮捕された前法相で衆院議員、河井克行容疑者(57)から広島県議時代に2回にわたり計60万円を受け取った安芸高田市の児玉浩市長(57)は30日、同市内で記者会見し、市議会議長に辞表を提出したことを明らかにした。
県内の首長で克行容疑者から現金を受領したことを認めて辞意を表明するのは3人目。150万円を受け取った三原市の天満(てんま)祥典市長(73)は30日付で辞職した。現金20万円を受け取った安芸太田町の小坂真治前町長(71)も既に辞職している。
児玉氏によると、広島県議選に当選した直後の昨年3月下旬に当選祝いの趣旨で30万円を渡された。2度目は5月末の地元行事の際で、押し問答の末に30万円を受け取った。数回に分けて返金したという。