香港で返還記念式典 長官、国家安全法の意義強調





香港会議展覧センターで開かれた、香港返還23年を記念する式典に出席する林鄭月娥行政長官ら=1日(AP)

 【香港=藤本欣也】中国への抗議活動などを規制する「香港国家安全維持法」の施行から一夜明けた1日、香港で中国への返還23年を記念する式典が開催された。

 まず、「国家安全法」と記された大きな看板の前で中国国旗の掲揚式が行われ、香港政府トップの林鄭月娥(りんていげつが)行政長官ら政府高官が中国国歌を斉唱した。その後のレセプションで演説した林鄭氏は、香港国家安全維持法について「香港の国家安全制度を完全なものにするための歴史的一歩だ」と意義を強調した。

 返還記念日の7月1日には、民主派団体主催のデモが2003年以降毎年行われているが、警察は今年、新型コロナウイルス対策を理由に初めて禁止した。

 一部の民主派メンバーはデモを強行する構えで、香港国家安全維持法が初めて適用される可能性もある。

 昨年は、約55万人(主催者発表)が参加し、デモの後、若者らが立法会(議会)を一時占拠した。

 「香港国家安全維持法」は6月30日午後11時(日本時間7月1日午前0時)に施行された。



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