「懲戒解雇は不当」京大iPS細胞研究所元職員が提訴へ


 京都大iPS細胞研究所で、教授のメールを無断で閲覧したなどとして今年3月に懲戒解雇された元職員の50代女性が、処分は不当だとして京大に地位確認と約500万円の損害賠償などを求める訴訟を3日にも京都地裁に起こすことが2日、女性の代理人弁護士への取材で分かった。

 女性の代理人によると、女性は平成19年から京大で勤務。29年2月以降、教授から「来年度は雇用できない」「なんでやめないのか」などと執拗(しつよう)に退職を求めるハラスメントを受けたとしている。代理人は「京大側は都合のいいように理由をつけて解雇した。説明を求めたが、納得できる回答は得られなかった」と話している。

 京大によると、女性は29年度~令和元年度にかけて、教授のパソコンを使って機密情報が書かれたメールを閲覧したほか、教授室にカメラを設置して盗撮したなどとして、今年3月31日付で懲戒解雇された。



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