大雨特別警報が発表された熊本県と鹿児島県では4日、各地で土砂崩れが発生、球磨川は熊本県人吉市から八代市にかけ、少なくとも7カ所で氾濫した。熊本県津奈木町で、2人が心肺停止で見つかった。また熊本県は、芦北町で家が流されるなどして約10人の安否が不明だと説明した。
八代市や人吉市、水俣市、鹿児島県阿久根市など11市町村が一時計約9万2200世帯、約20万3200人に避難指示を出した。熊本県は陸上自衛隊に災害派遣を要請した。
熊本県の芦北町、津奈木町、多良木町、あさぎり町の4町は、避難指示より強い警戒を求める「災害発生情報」を約1万6100世帯、約3万8600人に出した。
熊本県などによると、球磨村では、球磨川が氾濫して住宅が浸水したとの通報が多数あり、逃げ遅れた住民が救助を求めているという。また、球磨川に架かる八代市内の鉄骨橋「深水橋」が流失した。