コロナ、香港が火種か…米中、続く緊張関係



 トランプ米大統領(左)と中国の習近平国家主席=2019年6月、大阪市(ロイター=共同)

 米国と中国が互いの製品に制裁関税を発動してから6日で2年。貿易摩擦は1月の第1段の合意で一時休戦となった。ただ中国が約束した米産品の巨額購入は達成が危ぶまれ、新型コロナウイルス感染症の流行や香港情勢を巡っても対立。緊張関係は続いたままだ。

 対中貿易赤字や知的財産権侵害を問題視するトランプ大統領は2018年7月に中国からの輸入品に制裁関税を課し、「貿易戦争」の火ぶたを切った。その後は米中の追加関税の応酬が続いたが、両国が貿易不均衡の是正に向け交渉を重ねた結果、今年1月にひとまず部分合意にこぎ着けた。

 部分合意時の高揚が失われる中、トランプ氏は新型コロナ感染症が拡大したのは中国の責任だと非難し「関係遮断」にまで言及。「香港国家安全維持法」施行でも批判を強め、反発する中国政府は米産品購入停止をにじませて牽制するなど関係は悪化する一方だ。(共同)



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