山梨県南アルプス市上宮地の山中で一部白骨化した遺体が見つかった死体遺棄事件で、山梨県警は5日、遺体の身元は画家の中辻アヤ子さん(71)=同市高尾=と確認したと発表した。
県警によると、遺体は2日、落ち葉などで隠された状態で見つかった。中辻さんは6月2日に遺体発見現場付近で風景画を描いていたのを知人が目撃した後、行方が分からなくなっていた。
知人によると、中辻さんは油彩画家で、約15年前に風景を気に入って神奈川県から南アルプス市に移住したという。捜索活動に参加した同市の野中等さん(69)は「残念でならない。穏やかで、トラブルに巻き込まれるような人ではなかった」と話した。