静岡県吉田町の「レック静岡第二工場」の倉庫が焼け、警察官ら4人の遺体が見つかった火災で、県警は6日以降、レック(東京都)の関係者らから聞き取りを行い、倉庫内で商品が適切に保管されていたかどうかなどについて、業務上過失致死傷の疑いも視野に捜査を進める。
レックによると、工場では土日など休日は作業員が出勤しない。死亡した警察官らは火元を確認するため、当時無人だった倉庫に入ったといい、県警はこうした判断が適切だったのかどうかについても調べを進める。
倉庫では家庭用スポンジや袋詰めした重曹、クエン酸などが保管されていた。
県警によると、死亡したのは牧之原署地域課の巡査長関口孝隆さん(43)。ほか3人の遺体はいずれも吉田消防署の所属で、ともに消防司令の萬年章人さん(52)、金原敬訓さん(45)、消防士長の森西雄也さん(38)とみられ、牧之原署が確認を急いでいる。