女優の福田沙紀(29)にとって「ライフ」(2007年6~9月)は十代を振り返る思い出深いドラマである。
北乃きいとともにもう一人の主人公、安西愛海を演じ、いじめをテーマに壮絶な学園ドラマを作り上げた。その時の谷村政樹監督をはじめ、スタッフらと13年ぶりに仕事をしたのが、6日放送のバラエティー「痛快TV スカッとジャパン」(月曜後8・0、フジテレビ系)。
初出演で、ショートドラマ「恐怖の悪女!ナゾの行動の真相」に挑む。「同じマンションに引っ越してきた女性の謎の行動でちょっと怖い思いをした」という投稿をもとに作られたドラマで、恐怖の展開にスタジオで見ていた村上佳菜子(プロフィギュアスケーターでタレント)は「鳥肌が立つくらい怖かった」と絶賛。スタジオ初登場の3時のヒロイン(女性お笑いトリオ)のかなでは「もうすぐ初めて一人暮らしをするんですけど…」と言葉に詰まるほど。司会の内村光良から「ごめんね」と謝られる一幕もあった。
久しぶりに“悪女の怪演”ぶりを披露した福田は「谷村監督とは(前年の)『不信のとき』(06年7月期)、なかなか思うように芝居ができないシーンがあって、その際、監督が時間をかけて向き合ってくださった。帰り道の車の中、悔しさから泣きながら帰ったのを今でも覚えている。そういった時間を過ごしたこともあり、次にご一緒した『ライフ』は“監督に少しでも成長した姿を見せたい”という気持ちで挑んだ作品だった。『ライフ』は本当にたくさんの反響をいただき、ともに戦った強い印象のある作品となりました」と改めて振り返った。
最近はリモートでの仕事が多かったため、実際に対面できて喜びもひとしおで「表情や声のトーンなど一つ一つ細かく確認しながら臨んだ。もっともっと撮影していたかったほど和やかで楽しい現場だったので、みなさんにも楽しんで見ていただけたらうれしいです」と大きな瞳をさらに輝かせていた。(産経デジタル)