【北京=西見由章】中国貴州省安順市で7日正午(日本時間同午後1時)ごろ、走行中の路線バスが道路脇の虹山湖に転落、乗員乗客36人のうち21人が死亡し15人が負傷した。当局が事故原因を調べている。
現場の監視カメラの映像によると、片道3車線の直線道路を徐行していたバスが突然、左にハンドルを切って加速しながら対向車線側に突っ込み、柵を突き破って湖に転落した。中国メディアによると、乗客の中には7日に始まった全国統一大学入学試験の受験生もいたという。
中国の路線バスをめぐっては、貴州省に隣接する重慶市で2018年10月、乗客と運転手の殴り合いの末にバスが橋から約50メートル下の長江に転落し、15人が死亡・行方不明となる事故が起きている。