貸出残高、3カ月連続最大 6月、コロナで資金需要増





日本銀行本店=東京都中央区(川口良介撮影)

 日銀が8日発表した6月の貸出・預金動向(速報)によると、国内銀行と信用金庫を合わせた月中平均の貸出残高は、前年同月比6・2%増の570兆1110億円だった。金額は統計の公表を始めた2000年1月以降の最大を3カ月連続で更新した。新型コロナウイルス感染症による経済停滞を受け、大手から中小まで幅広い企業で運転資金の需要が高まった。

 国内銀行は6・5%増の497兆7580億円となった。大手銀などの「都銀等」が8・6%増の235兆3505億円。地方銀行と第二地方銀行の合計は4・7%増の262兆4075億円だった。

 都銀と地銀・第二地銀を合わせた実質預金と譲渡性預金の残高は8・0%増の786兆1263億円と、平成3年7月の公表開始以降で最大。企業が手元資金を厚くしたことに加え、1人10万円の特別定額給付金の払い込みにより個人預金も伸びた。



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